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# スクラップとスクラップ解除

> 現場で、製造指図の構成品として、または倉庫在庫から、損傷・不良・紛失した材料を償却します。償却ごとに転記される内容を確認し、誤ったスクラップはスクラップ解除で取り消します。

ユニットの損傷、構成品の不良、在庫の単純な消失など、材料が救えない状態になったときはスクラップします。作業者は現場でスクラップを行い、倉庫担当者は在庫のスクラップを行います。誤って行ったスクラップは**スクラップ解除**で取り消します。

## 概要

スクラップには必ず**理由**を指定します。スクラップは在庫または仕掛品から価値を取り除き、そのための仕訳を記録します。どの画面から開始するかによって詳細が決まります。

* **[現場で](#scrap-a-unit-on-the-floor)**：工程から、製造中のユニットが使えなくなった場合。
* **[材料払出ダイアログから](#scrap-a-subcomponent)**：ユニット用にピッキングされた、またはすでにそこに払い出された構成品の場合。
* **[保管ユニットの調整を通じて](#scrap-stock)**：製造指図に送られたことのない倉庫在庫の場合。

どの経路でも、追跡対象エンティティは、失われた数量を保持したまま**「スクラップ済み」**になります。このステータスは元に戻せる点で、**「消費済み」**や**「却下」**とは異なります。

## 現場でユニットをスクラップする

1. MES の工程で**「スクラップを記録」**をタップします。
2. 失われたユニット数を入力します。
3. 必須の**「不良理由」**を選んで確定します。

シリアル管理の部品では、その時点で選択されているシリアルが償却されます。

内部では 4 つのことが起こります。**スクラップ**の生産数量が記録され、ユニットの部品表が仕掛品にバックフラッシュされ、シリアルが**「スクラップ済み」**になり、作業を続けられるよう新しい代替シリアルが発行されます。

NOTE

**スクラップは目標数に計上されず、工順を再オープンします。**

スクラップされたユニットは生産数として数えられないため、工程の目標には寄与しません。すでに完了した工程は\*\*「準備完了」\*\*に戻り、十分な*良品*が揃うまで製造指図は継続します。計画数量は設定したままで、調整されるのは工程の実行数量だけです。それも、スクラップの合計が計画の許容量を超えた場合に限られます。

## 構成品をスクラップする

1. 構成品の材料払出ダイアログで**「スクラップ」**タブに切り替えます。そこには、その材料の追跡対象エンティティのうち**利用可能**または**消費済み**のものが表示されます。
2. 償却するエンティティを見つけ、その行の**「スクラップ」**を選択します。
3. 理由を入力します。受注生産の構成品では、**「代替品を作成」**も選択できます。

転記のされ方はエンティティの*状態*によって決まります。アイテムの製法は関係ありません。

* **利用可能**なエンティティは、マイナスの調整によってビンから出庫され、製造指図の払出数量は変わりません。
* **消費済み**のエンティティは、単位原価で製造指図の仕掛品から解放されます。その材料の払出数量が減り、所要が再オープンされて、代替品を払い出せるようになります。

HEADS UP

**状態が転記を決めます。利用可能は在庫からスクラップし、消費済みは仕掛品を解放します。**

状態にかかわらず、エンティティは最終的に\*\*「スクラップ済み」\*\*になります。受注生産の構成品では、さらに、サブアセンブリの工順が再オープンされ、手直し行で代替品が製造されます。

## 在庫をスクラップする

1. 在庫を保持する保管ユニットから調整を開始します。
2. 調整タイプとして**「スクラップ」**を選びます。
3. **「不良理由」**を選択し、調整を保存します。

結果は、アイテムの原価で評価されたマイナスの移動になります。シリアルは数量そのままで**「スクラップ済み」**になります。バッチの一部だけをスクラップした場合は、ロットが分割され、償却した分だけが**「スクラップ済み」**になります。

## 会計

在庫数量と原価レイヤーはどの場合も更新されますが、仕訳が作成されるのは[会計](https://docs.alforse.com/ja/docs/reference/accounting.md)が有効な場合のみです。すべてのスクラップは、**スクラップ/品質原価**の勘定デフォルトで設定された 1 つの**スクラップ勘定**に借方計上されます。貸方になる勘定は、価値が保持されていた場所です。

* 現場でユニットをスクラップする場合や、消費済みの構成品をスクラップする場合は、**仕掛品**が貸方になります。
* 利用可能な構成品や倉庫在庫をスクラップする場合は、**在庫**が貸方になります。
* [スクラップ解除](#unscrap)は逆向きに動作します。在庫が借方、スクラップ勘定が貸方になります。

### 理由別、セル別、作業者別のレポート

NOTE

**スクラップ勘定は 1 つで、ディメンションタグで切り分けます。**

理由別やセル別に勘定を用意する必要はありません。スクラップの仕訳明細にはそれぞれ、ディメンションの**ScrapReason**、**WorkCenter**、**Employee** が付きます。WorkCenter が付くのは、工程が関与した場合のみです。ScrapReason の値はスクラップ理由リストから読み取られるため、追加した理由はすぐにレポートできます。

## スクラップ解除

スクラップが決して行われるべきでなかった場合に、スクラップ解除を使います。

1. 追跡対象エンティティのテーブルで、ステータス列を**「スクラップ済み」**で絞り込みます。該当するすべての行に**「スクラップ解除」**が表示されます。
2. 戻したいエンティティで**「スクラップ解除」**を選択します。
3. 必要に応じてコメントを入力します。ほかの入力は不要です。

エンティティは、元のビンで**「利用可能」**に戻ります。

GOOD TO KNOW

**スクラップ解除は、元のスクラップ原価で取り消し、元の理由を再利用します。**

使われる原価は、スクラップで取り除かれたもので、元のスクラップの原価レイヤーから取得されます。そのため、元帳上で 2 つの記帳は相殺されます。理由を選ぶ必要はありません。取り消されるスクラップ移動からコピーされ、新しい記帳は元の記帳を参照します。追跡対象でない在庫は動作が異なり、現在の原価で戻り、ロケーションの指定が必要です。

## スクラップとスクラップ処置の違い

品質[問題](https://docs.alforse.com/ja/docs/reference/issues.md)の*スクラップ***処置**と混同しないでください。その方法で問題をクローズすると、材料は品質原価勘定に計上され、エンティティは**「スクラップ済み」**ではなく**「却下」**になるため、スクラップ解除は適用されません。

## 関連項目

**トレーサビリティ**

スクラップ済みを含む追跡対象エンティティのステータスと、スクラップ解除の操作。

[Open](https://docs.alforse.com/ja/docs/reference/traceability.md)

**製造指図**

生産数量と、工程でスクラップがどう報告されるか。

[Open](https://docs.alforse.com/ja/docs/reference/jobs.md)

**在庫**

アイテム元帳と、スクラップが転記される手動調整。

[Open](https://docs.alforse.com/ja/docs/reference/inventory.md)

**会計**

仕訳、スクラップ勘定、転記ディメンション。

[Open](https://docs.alforse.com/ja/docs/reference/accounting.md)


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