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# ディメンションと原価センター

> 仕訳明細に、ロケーション、部門、得意先、原価センターなどの軸でタグを付け、勘定科目を増やさずに経理部門が総勘定元帳を切り分けて分析できるようにします。

レポートディメンションは、ロケーション、部門、得意先などの軸で、Alforse が個々の仕訳明細に付与するものです。経理チームはディメンションを使って、組み合わせごとに勘定科目を作ることなく、1 つの勘定科目を多くの属性で報告します。**原価センター**はこれを拡張したもので、原価の責任を表す階層であると同時に、レポートに使えるディメンションでもあります。

どちらも[会計](https://docs.alforse.com/ja/docs/reference/accounting.md)モジュールにあり、勘定科目表の隣で、会社グループごとに一度だけ定義します。

## 基本概念

### ディメンション

各ディメンションには、**名前**と**エンティティタイプ**があります。エンティティタイプによって、ディメンションの値の取得元が決まります。

FieldType

<details>
  <summary>**エンティティタイプのディメンション**`ソーステーブルから`</summary>

  値は既存のテーブルの行です。`Location` ディメンションの値はロケーションから、`Employee` ディメンションの値は人員から取得されます。値は、転記がすでに参照しているレコードから解決されるため、手入力する必要はありません。
</details>

<details>
  <summary>**カスタムディメンション**`ディメンション値から`</summary>

  エンティティタイプは `Custom` です。許可する値を `dimensionValue` 行（プロジェクト A、プロジェクト B など）として自分で入力します。Alforse がまだテーブルとして保持していない軸に使います。
</details>

利用できるエンティティタイプは、`CostCenter`、`Custom`、`Customer`、`CustomerType`、`Department`、`Employee`、`FixedAssetClass`、`Item`、`ItemPostingGroup`、`Location`、`Process`、`Project`、`ScrapReason`、`Supplier`、`SupplierType`、`WorkCenter` です。

各ディメンションには、2 つのフラグもあります。

| フラグ | 効果 |
| - | - |
| **有効** | 有効なディメンションだけが新しい転記に付与されます。オフにすると、その軸でのタグ付けが停止します。 |
| **必須** | ディメンションを必須としてマークします。 |

ディメンション名は、会社グループ内で一意です。

### 範囲

NOTE

**ディメンションは会社グループに属し、タグは会社に属します**

ディメンションとその値は、会社グループ内のすべての会社で共有されます。仕訳明細に書き込まれるタグは、仕訳自体と同様に会社ごとに限定されます。

### 仕訳明細のタグ

タグは、ディメンションと**値 ID** のペアです。仕訳明細が保持できるのは、ディメンションごとに最大 1 つの値です。

値 ID が何を指すかは、エンティティタイプによって異なります。`Custom` ディメンションでは、そのディメンション固有の値の 1 つを識別します。エンティティタイプのディメンションでは、ロケーション、得意先、原価センターなど、基になるレコードの ID です。どのテーブルを参照するかの判定は、データベースの参照ではなく、アプリケーションのコードが行います。

## ディメンションを設定する

1. **会計 → ディメンション**に移動します。
2. ディメンションを作成し、一意の**名前**を付けます。
3. **エンティティタイプ**を選びます。ロケーションや得意先などのソーステーブルタイプ、または**カスタム**です。
4. **カスタム**のディメンションでは、許可する値を追加します。
5. 転記でのタグ付けが始まるよう、ディメンションを**有効**にしておきます。

ディメンションを定義することで、その軸のタグ付けが有効になります。これは今後の転記に適用され、すでに転記された明細に遡ってタグが付くことはありません。

## 転記へのタグ付けの仕組み

業務上の転記に手動でタグを付ける必要はありません。出荷、入荷、請求書、在庫移動などのドキュメントが転記されるとき、Alforse は次のように処理します。

1. 会社グループのすべての**有効な**ディメンションを、エンティティタイプをキーにして読み込みます。
2. 元のドキュメントから各仕訳明細を作成します。ドキュメントは、その明細の背後にある得意先、アイテム、アイテム転記グループ、ロケーション、原価センターなどの事実をすでに把握しています。
3. これらの事実のそれぞれについて、**そのエンティティタイプの有効なディメンションが存在する場合に限り**、タグを付与します。タグの値は、そのエンティティの ID です。

たとえば、`Location` ディメンションを作成すると、出荷、入荷、請求書、在庫の転記では、元のドキュメントにすでにあるロケーションが各明細にタグ付けされます。ロケーションを改めて入力する必要はありません。

### 手動仕訳

NOTE

**手動仕訳には、指定したタグが付きます**

手入力の仕訳にはタグを解決する元のドキュメントがないため、明細には入力フォームで選択したディメンション値が付きます。明細のタグを保存すると、タグは丸ごと置き換えられます。Alforse は明細の既存のタグをクリアして、新しいセットを挿入します。転記済みの仕訳の明細も、同じ方法でタグを付け直せます。

## 原価センター

**原価センター**は、原価を負担する名前付きの組織単位で、工場、生産ライン、サービスチームなどが該当します。**会計 → 原価センター**で管理します。

| プロパティ | 意味 |
| - | - |
| **名前** | 必須。 |
| **責任者**（`ownerId`） | 必須。原価センターに責任を持つユーザー。 |
| **親**（`parentCostCenterId`） | 任意。子の原価センターを親に集約し、階層を作れます。 |

### 2 つの役割

* **独立したツリー。** 会社ごとに限定され、購買明細やその他のレコードに割り当てて、支出を責任のある組織に帰属させます。
* **ディメンションの軸。** エンティティタイプが `CostCenter` のディメンションを定義すると、転記は、元のドキュメントが持つ原価センターで仕訳明細にタグを付け始めます。ほかのエンティティタイプのディメンションと同じです。これが原価センター別の損益レポートの仕組みです。

仕訳明細には、原価センター専用の列はありません。原価センターが元帳に反映されるのは、値が原価センターの ID であるディメンションタグとしてだけです。そのため、独立したツリーだけでは、総勘定元帳には何も反映されません。

## ディメンションでレポートする

仕訳明細から作成されるレポートは、ディメンション値でグループ化や絞り込みができます。ロケーション別の売上原価、部門別の費用、得意先別の売上高などです。これにより、勘定科目表をコンパクトに保てます。1 つの売上原価勘定に転記し、`Location` ディメンションで内訳を確認します。

HEADS UP

**主要な財務諸表はディメンションで切り分けられません**

試算表、貸借対照表、損益計算書は、常に会社全体の残高を報告し、ディメンションによるフィルターは使えません。ディメンションが答えるのは、「この勘定科目の残高のうち、各ロケーション、部門、原価センターに属する分はいくらか」であり、「1 つのプロジェクトについて貸借対照表を作り直す」ことではありません。

ディメンションのレポートは転記済みの仕訳明細を読み取るため、その期間の転記が確定してからでないと信頼できません。月次の残高がどのようにスナップショットされるかは、[期間締め](https://docs.alforse.com/ja/docs/reference/period-close.md)を参照してください。

## トラブルシューティング

| 症状 | 原因 | 対処 |
| - | - | - |
| 「Owner is required」（責任者は必須です） | 責任者なしで原価センターが保存された。 | 責任ユーザーを選んで保存する。**名前**も必須。 |
| 「Name is required」/「Entity type is required」（名前／エンティティタイプは必須です） | 名前またはエンティティタイプなしでディメンションが保存された。 | 一意の名前を入力し、エンティティタイプを選ぶ。 |
| 仕訳明細に、ある軸のタグが付かない | そのエンティティタイプのディメンションが存在しない、または無効になっている。 | ディメンションを定義して有効にしておく。タグが付くのは今後の転記のみ。 |
| 原価センターがレポートに表示されない | `CostCenter` ディメンションが定義されていない。 | エンティティタイプが **CostCenter** のディメンションを作成する。 |
| ディメンションのフィルターが、試算表や貸借対照表に影響しない | 主要な財務諸表は、設計上ディメンションを無視する。 | 仕訳明細から作成されるレポートを使う。 |
| 手動仕訳のタグが、再保存後に消えた | 保存すると、明細のタグはマージではなく置き換えられる。 | タグの完全なセットで、仕訳を再保存する。 |

## 関連項目

**会計と元帳**

勘定科目表、仕訳、ディメンションタグが付与される転記。

[Open](https://docs.alforse.com/ja/docs/reference/accounting.md)

**期間締め**

ディメンション別に分析する前に、月次の残高がどのように確定されるか。

[Open](https://docs.alforse.com/ja/docs/reference/period-close.md)


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